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コンコンコン
扉の叩く音が俺の部屋に響く。
なんか同じ下り前もみたな
「眠…」
死ぬ程起床したくないが、なんとか起き上がる
昨日はあれからまたすぐに寝てしまった。
寝て起きて、飯食って寝るのは少し気が引けたが俺は疲れていたんだ仕方ない。
あんなに静かで暗かった外は、カーテン越しからでも分かる程の明るさを取り戻していた。
今窓を開ければ早朝の爽やかな空気と小鳥のさえずりが俺を元気に迎えてくれることだろう。おはよう世界
さて、今は何時だろうか。
俺は枕元に置いてあるスマホの電源をつけた
『12:08』
…真っ昼間じゃねえか!!!
爽やかで涼しげな空気もねえ!小鳥達ももういねえ!俺を迎え入れるのはぽかぽかと暖かい陽気だけ!それはそれでよし!!
「おい、上野絶対起きてんだろ。入るぞ」
その声と同時に眠そうな高崎が入ってきた。絶対お前も今の今まで寝てただろ。不健康かよ
「アッそういえばドアノックされてたわ、おはよ」
「おはよ、そうだよ」
「ノックの音で起きたのに忘れてた」
海馬死んでる。
「その時点で起きてたのかよ。その後の空白の1分間何してたの」
「現時刻の確認」
「そっか…昼食べいこ」
なんか答え方のせいで時間確認がクソ遅い人間みたいになってしまった。いや傍から見れば確かにそうなんですけども
それはそうと高崎くんは昨日に引き続きご飯のお誘いをしてくれたようだ
「めっちゃ誘ってくれるやんけ、行く」
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