2.転校しました

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「しっかし…意外にも伊勢崎先輩との再会が早かった」 「すごい気に入られてたな」 あの後、特にすることもない俺達は部屋に戻りました。そんで今テレビを見てます。暇なので。 「あれは気に入られてたのか…?」 「4月に会いましょう」「はい!(にっこり)」とか言って次の日に会ってしまった まあ、言っても明日から4月。明日から学校が始まってしまうのだ。 「この学校始まるの早くない?」 4月1日からって何 「まあな。俺は年がら年中学校にいるからそんな気になんないけど。 そういや上野ってクラスどこ?」 「A」 「俺と同じじゃん。上野結構勉強できんのな」 「そっか、これって学力順だっけ。お前こそ勉強できたのかよ」 「それなりに」 二人して知能レベル低そうな会話してるけど勉強はできるらしい。摩訶不思議。 それにしても…… 「クラスも部屋も一緒かー… 長い付き合いもあるもんだ。」 転校を繰り返してきたから、俺の周りにいる人はいつも違って。 「長い付き合い」。それは短い付き合いしかなかった俺には馴染みのない感覚だけど、高崎とならきっと大丈夫だろう。 「まあ、これからよろしくお願いしますね高崎くん」 テレビに向けた顔はそのままに、横にいる高崎にそう言った。 「センチメンタル上野?」 高崎は顔を俺の方に向けてふざけたことを言ってくる 「うるせえ。いい雰囲気のまま終わらせろ」 今エモいシーンなんだよ 高崎は笑いながら、 「こちらこそよろしく」と言った。 明日から学校が始まります。
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