ケース2 私は誰?

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そして私たち職員は少しずつ違和感が出てきました。 名前は当直医が適当につけたけど、割と気に入っていたようで、呼ばれたら翌日には受け入れいた。呼べば、すぐに返事して食事を取りに来られ、持ち物もスラスラと名前を付けていた。 (確かに、以前も同じ境遇の方がいて、同じ名前じゃあと、当直医がステキな漢字で名前をつけました。そのため、ちょっと芸能人風かも 名付けた当直医もいい漢字で洒落てるでしょ?と自画自賛してました。) 割と標準語に近い土地なのに、 わずな関西風な訛りが時々ある。他県の方ならば、何故山の麓の入浴施設に立ち寄ったのか?(駅からバスで、20分ぐらかかるかな) 何より落ち着いている事が多いのです。 記憶喪失のドラマならば、「私はだれ?ここはどこ?」などと叫んだり、混乱してそうですが、そんな素振りはない。たまに、部屋で静かに泣いたり、眠れないと薬希望ある意外は他患者とも良く話していました。
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