ケース4 俺は救世主?

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あまりの彼の普通さとの、ジャップが凄い。 たしかに、その妄想ならば他にあまり害はないのかも知れません! だって、彼の中は静岡にいれば全く問題ないのです。地元に戻る、他に行くとなれば暴れるかも知れないけど、静かなままで居られるのだから。 主治医との問診中の妄想も変わらない 「俺がいなくなると静岡が大変な事になるんです。 富士山が噴火するんです。 俺が近くにいれば大丈夫なんです。 地元には帰れません! 退院しても近くにすみます!」 と彼は熱弁を振るいます。普段は穏やかに話すのに、妄想を語る時は皆さん饒舌に語ります。 他の患者さんもそうですが、一度着いた妄想は、なかなかとれないです。根気よく説明しても、彼達には事実なので、 「嘘を付いているから、信じられない!病院なんてありえない」と否定してはいけないと、看護論には書いてあります。否定も肯定も駄目と、 「あなたはそう思うのですね。私はちがうかな?」 と、、 統合失調症はほとんどは完治は難しく、妄想、幻覚と上手く付き合って行くしかないのです。 内服治療と言っても、以前より良いものが多いのですが、気分を安定させる目的、眠れない時、興奮を抑えるなどの薬が使われるのみです。
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