ケース 1 俺は神に選ばれた?

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ケース 1 俺は神に選ばれた?

俺は両親に大切に育てられた。 兄にも大事にされた。 自慢ではないが、裕福な家で勉強もできた。 友達も多いし、不満の無い生活をすることができていた。 ただ、いつの頃かわからないが、何か聞こえているような感じがする。 始めは雑音が小さく聞こえていたが、だんだんと音が過敏に感じがあった。エアコンの風の音、車の音や言葉では表せない音が、大きな音になってきた。 「何か聞こえないか?」 誰に聞いても、答えは 「聞こえないよ?気のせいじゃないか?」 「空調かな?そんなに気になるの?」 雑音は徐々に変化していった。まるで近くにいるような音であり、気になってしかたがない。 昔の歌、音楽も耳元で聞こえてきた。 そして、、 声も聞こえるようになってきた。 外出中に、どこかで俺を呼んでいる。 「おーい」「X X」 振りかえっても、周囲には、知っている声の主の姿はない。 それは家に居るはずの母の声、、 まさか家で、俺を呼んでいるのか? 俺だけに聞こえているんだよ。 超能力なのか?まさか、俺にそんな事ができるようになったのか?! さすが、俺!!凄いじゃないか。
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