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おじいちゃんの青い顔
タイトル:おじいちゃんの青い顔
書いた人:甘らかん(かんらかん 祖父は天国で元気です)
おじいちゃんの口はいつも「へ」の字だった。
「この青二才が!」
とムキになって言う。お父さんも叔父さんも、いくつになっても子供扱いだよ。と苦笑いを浮かべていた。
私はちいさな頃からどうしておじいちゃんはいつも怒っているんだろうと思っていた。
おじいちゃんは「青びょうたんが!」と一蹴して話を聞こうとしない。
おばあちゃんが亡くなってからおじいちゃんのことみんな心配しているし、おじいちゃんのことを思っているのに。
「そういうのが不愉快なんだ!」
すぐ怒る。
おじいちゃんは田舎で一人暮らしをしていた。帰省のたびにお父さんは一緒に暮らそうと言うのだけど、この土地から離れたら誰がばあさんの側にいてやれるんだ! とやっぱり怒る。
「おばあちゃん、もういないじゃん」
つい口走ってしまったお盆休み。
「いつも怒ってばっか。みっともないよ、そんなのおばあちゃんも喜ばない」
「なんだとう!」
おじいちゃんは毎日畑に出ていたからその日も農作業服。ほっかむりの麦わら帽子を地面に叩きつけた。
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