第4章 仲間がいる強さ

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有梨空は震えながらナイフを持っていると石川が叫んだ。 「僕を殺してくれ…帝道さんに殺されたなら本望だ」 有梨空はその言葉を聞き正気に戻り、覚悟を決めた様な顔で遠儀と石川の縄を解いてサイカの見える位置に移動した。 「私を他の奴と一緒にしないで……私はあなたの選択肢を選ばない!!!」 するとサイカは後ろからナイフで刺された。 後ろを振り返ると遠儀が立っていた。 そして、サイカは消えたかと思った次の瞬間! サイカは有梨空の目の前に現れ自分の手を刃物の様に尖らせ有梨空に襲いかかった。 「うりゃぁぁぁぁ!!!」 サイカの手が有梨空の胸に刺さったかと思った瞬間目の前にいたのは石川だった。 石川の右腕からは血が流れ左腕でサイカの実体を握り潰しながら言った。 「俺らは霊なんか信じない、だから怖くない!」 そう言葉に出して言うと、サイカの姿は見えなくなった。 石川は力尽きてその場に崩れ落ちた。 「石川くん!」 遠儀も急いで有梨空の元に走り石川を背負い体育館から出ることにした。 サイカが消えたと同時に怖い怪物達も消え去っていた。 いつの間にか、体育館には遠儀と石川が結ばれていたポールだけが真ん中にぽつんとあった。
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