18人が本棚に入れています
本棚に追加
遠儀はだるそうにしながら丑三つ時の気味が悪い 雰囲気の中神社へと向かった。
「やっぱり気味悪いな…」
そう言いながら神社に着くと、そこには東凪が立っていた。
「遅かったじゃない!ビビって家から出られなかったんじゃないのかしら?」
「ばーか、こんな時間に家出るのダルいに決まってんだろ!」
そういつもの言い合いをすると、周りにはクラスメイトが面白半分に10人ほど見に来ていた。
すると、東凪が早速始めようとしていた。
神社の左右の大木の下によく分からない魔法陣みたいなものが書かれていた。
「君、左側の大木に左手をつけて私の方に向きなさい!」
「なんで命令口調なんだよ!……ハイハイ」
そう言うと遠儀は大木に左手をつけて東凪の方を向くと、すかさず東凪は遠儀に指示した。
「そして右手を前にかざし、空中に指でバツ印を書き、そのまま半円を描くように手を横に広げる」
また遠儀は東凪の指示通りにすると、最後に東凪が言った。
「存在しない学校よ、私達を誘え」
東凪がそう言うと特に何も起こらず、嘘かよと遠儀が思った次の瞬間下に書いてあった魔法陣が光り始めどこからか声が聞こえた。
「呪縛を呼び覚まし愚かなものたちよ……恐怖の場所に行くがいい……」
その声と共に神社全体が光に包まれ、見に来ていたクラスメイト共々僕達は神社から消えた。
最初のコメントを投稿しよう!