第2章 呪われた学校

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「この呪縛学校は鬼と生贄に別れて戦うゲームなの」 遠儀は不思議そうに聞いた。 「噂がゲームだと?バカバカしい!」 すると、有梨空は続けて話し出した。 「このゲームは強制なの、そしてここから出られるのはどちらか勝った方のみ全員生き残ったとしても必ず誰かを見捨てなきゃいけない」 遠儀は質問した。 「なんで見捨てなきゃいけないんだよ!鬼に勝てばいいんだろ?」 有梨空が遠儀を睨みながら言った。 「それがクラスメイトでも?」 すると、遠儀は青ざめながら聞いた。 「鬼ってまさか…」 「えぇ、多分神社にいたクラスメイト全員の中の1人だと思うわ」 そう有梨空が言うと、震えながら遠儀が答えた。 「まだ決まってないだろ?全員が来てるとも限らないし…まだ知られてない帰り方があるかも知れないだろ?!」 有梨空がため息をつきまた話し出した。 「あるならいいけど…まぁ、私は夕季が見せてくれた簡単な資料しか見てないから確実とは言えないから探してみるしかないわね…」 遠儀はホッと胸をなで下ろした。 すると、有梨空が急に後ろを振り返り遠儀の手を引っ張り近くの教室の掃除用具入れに逃げ込んだ。 「何すんだよ!」 怒る遠儀の口をものすごい力で塞ぎ静かにと動作で示した。 すると、遠儀は教室の前を何かが通るのが見えたので、興味本意で隙間から覗いてみると、そこにはゾンビを引き連れる髪の毛が蜘蛛の足の様な人の様な化け物が通るのが見え、その手には鎖鎌がチラッと見えた。 そのよく分からない気持ち悪い物体に遠儀は声を出したくても声が出なかった。 通り過ぎると有梨空は手を離した。 すると、遠儀が喋りだした。 「あの気持ち悪い化け物が…鬼か?」 有梨空は頭を傾げながら答えた。 「分からないわ、でも何かを探している雰囲気がしたから多分、鬼だと思う…」 遠儀からは冷や汗が溢れ出していて言葉が出なかった。 すると有梨空が遠儀に優しく話しかけた。 「これが呪縛学校よ…早くここから動いた方がいいわ、またさっきのが戻って来てもおかしくはないからね」 遠儀は不思議そうに聞いた。 「お前なんでそんなに平気なんだよ!」 「あんたがくよくよするからでしょ!」 遠儀は有梨空に怒られた。 有梨空は手を差し伸べて遠儀に言った。 「さぁ早く皆を探しにいきましょー仲間は多い方がいいでしょ?」 そう言う有梨空の手を取り遠儀は立ち上がり皆を探すことにした。
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