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東凪は青ざめた顔で自分がしてはいけないことをした事に気づいた。
「そんな…私のせいで……みんなを巻き込んでしまったの?」
紅は教室の端から端を歩きながら説明した。
「そうだね…君に関係する誰かが必ず鬼を務め、その他は生贄、鬼に捕まった生贄は契約者つまり君を解放又は殺さない限りゲームは続くってこと…そして君は傍観するしか出来ない、自分がした事の罪の苦しさに悶えながら見るしかない」
そう説明を受けた東凪は絶望で喋る元気を無くした。
「あなたはなぜこんなことをするの?」
東凪は素朴な疑問を紅に投げつけた。
「これは僕の呪縛だから…かな…」
その時だけ紅は寂しそうな顔をした。
「呪縛?」
東凪は紅に聞いたが、口を開いてはくれなかった。
「さぁ…もうすぐ1つ目の悲劇がはじまる時間かな?」
そう言いながら紅は窓を覗くと、そこからは体育館が見えていた。
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