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第四章 最後の手に入れたのモノは
身も心も擦り減り、ボロボロになった真治は最後に残った一枚のラッキーカードの裏面を凝視していた。『最後はコレしかない』
真治は裏面のブラックカードを使った。
気がつくと病院のベッドに寝かされていた。
どうやら事故に合い、瀕死の重傷を負ったらしい。
『俺死ぬのかな』
「その通り」
あの老紳士が枕元にいた。
「でも、ご心配なく、あの事故の過失責任であなたの家族に三億円が支払われます。カード代金一億を差し引いても二億が家族に」
「最初からそのつもりだったのか」
「さあね、でも最後にあなたは自分の力で家族の危機を救った。違うかね」
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