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「別に真人がどうなろうと、俺に何のダメージもないわ。俺は行くからな。グッドラック!!」
弘司は片手を挙げ、教室を後にした。
真人はガックリと肩を落とし、荷物を手早く纏めた。
_____中庭
「遅い!!!!」
「ごめんなさい!!」
急いで中庭に向かった真人。
男は既に到着していた。
仏頂面で丸太に腰掛けている。
かなり待ったのか、酷くご立腹だ。
眉間に深い皺が寄る。
「まぁ、いいか。来たんだし、これは返すよ」
男は真人に生徒手帳を渡した。
「あ…ありがとうございます!!東條先輩!!」
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