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核心を突かれ、押し黙る真人。
しかし……人の事をよく知らないで、偉そうな事がよく言えるもんだ。
(いくら先輩でも、言っていい事と悪い事がある!!)
憤慨した真人は啖呵を切った。
「黙れ!人の事よく知らない癖に、偉そうな事言ってるんじゃねぇよ!!」
ハッと我に返る。
流石に今のは言い過ぎた。感情的になったとはいえ、先輩相手に言い過ぎだ。
背中に嫌な汗が流れる。
沈黙が続く。
不敵な笑みを湛え、全身から醸し出す黒いオーラが真人の眼に鮮明に映る。
昨日、目撃したそれに比べてはるかに強烈だ。
「なかなか言ってくれるな。けど…先輩に対して、口が過ぎるぜ。そんな後輩にはみっちりしごいていかないとな……」
「な……何が言いたいのですか!!!」
司は真人に近づき、対峙する。
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