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存続の危機
(真人 side)
あの怒涛の出来事から数日が過ぎた。
あれ以来は、司も真人の教室には来なくなった。
再び平和な日常に戻る。
(平和だな…………)
教室の窓から空を眺めていた。
「真人………おはよ」
五十嵐の声に真人は振り向く。
「おはよう……朝練お疲れさん」
「あああ………マジで最悪だ」
五十嵐は真っ青な顔で、真人の方に倒れ込んだ。
「ちょっ…ちょっと弘司!!どうしたんだよ!!」
「野球部が失くなるかも………」
耳を疑った。
頭の中が?で埋め尽くされる。
「ど、どうしてなの?」
「朝練終わりに、監督が皆を集めて言ったんだ。部員がこれ以上集まらないなら、廃部するしかないってさ………」
「野球部ってそんなに部員が少ないの?」
「うち3年生が居ないんだよ。1年と2年合わせても試合に出れる程、人が居ない……」
「うそ……」
弘司は震えた声で事情を語る。
野球部に入部してからの弘司は、凄く楽しそうだった。会話の殆どが野球部の話題だ。
野球部の同級生と友達になったとか
先輩が厳しいとか
本当に楽しそうに語るんだ弘司は。
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