存続の危機

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「あ、あの……こんにちは。」 真人はしどろもどろに挨拶をする。 「やあ、こんにちは。俺に何か用かい?」 疲れた表情で、男は微笑む。 「僕は五十嵐 弘司君のクラスメイトで南里 真人と申します。先日、東條先輩に連れていかれそうになった所を貴方に助けて頂いて、そのお礼が言いたくて、部室まで押し掛けてしまいました」 お礼と言う言葉に、男は笑顔になった。 「思い出したよ。そうか、あの時の。司の事で色々と迷惑かけたね、主将として謝るよ。」 「先輩は野球部のキャプテンですか?!」 主将と聞いて、真人は驚く。 「そうだよ。俺の名前は佐野 恵斗。2年生だけどキャプテンなんだ」 恵斗は淡々と答える。
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