2人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
ひまわり怪獣討伐委員、出動する
都は沈黙に包まれていた。
多くの者が立ち向かい、そして散って行った。
破壊に蹂躙された都上空を、ロック鳥に乗ったエメルダが旋回していた。
薙散らされた砲列に、動く者を見つけ、エメルダは降下していった。
賢者サルバトールだった。
「おお!お前は?!」
「エメルダ・パストーリ」
「そうか?他に無事な者はおらんか?」
空間の裂け目から、魔王が現れた。気を失ったジョナサンと共に。
「先生。先生!」
ううん。ジョナサンが呻いて目を開けた。
「あーくそ。駄目だ。どんだけ気を失ってた?」
「それほどでもない」
魔王が応えた。
「てことは、あれか、ゴーラは?」
「力を消耗した。火山に向かっておる」
あー。ジョナサンはもう一度呻いた。
「ユノがあれならお手上げじゃねえか。魔王、何かいい考えないか?」
「無い。あんなもの放っておけば良い」
「そいつはいい考えだ。ゴーラ予報を設立して、予報進路を計算して、あとは天に祈るか」
「馬鹿者。西の大陸を見殺しにする気か?」
「他に道はねえだろう。爺い、お前なんか無いのか?でかい災害みたいな竜に打ち勝つ方法が。どんなもんでも関係ない、凄い魔法アイテムが」
あああああああああ!
最初のコメントを投稿しよう!