4特別な日曜日

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4特別な日曜日

私は今日が誕生日だ。 友人の友美、高校時代の友達からLINEで 「誕生日おめでとう」のメッセージが届いた。 でもメッセージだけでは寂しい。 最近出来た隠れ家バーでカクテルを飲んでいた。 そしたら誰かが「隣いいですか?」と聞いてきた。 『ええ、どうぞ』 「何か寂しそうですね。どうしましたか?』 『今日は私のバースデーなんです。友人から メッセージが来て嬉しいんですけど寂しいんです。 誰も一緒に過ごそうと言わないし』 「ああ、なるほど。俺で良ければ祝わせてください」 「マスター、こちらの女性に特別なドリンクお願いします」 マスターが特別なドリンクを用意した。 「どうぞ」 『あ、ありがとうございます』 「漸く笑いましたね。貴女には笑顔がよく似合う」 『そうですか。嬉しいです』 私はきっと頬が赤くなっているかもしれない。 『あの、貴方のお名前は?』 「秀人です。よく小学生の頃シュートとからかわれて嫌でした。貴女は?」 『マリです』 「そうですか。じゃ少し目を閉じてくれますか?」 私は目を閉じた。 彼が軽く瞼、頬、首すじなどにキスする。 (なんか気持ちいい) 俺は恍惚な表情の彼女が愛しいと思った。 (俺が幸せにする) とりあえず今だけはゆっくりしていようと思う。 後で帰るようにしないと。
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