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八幡出て行くときはエンヤー アソレソレ
心地よい風とへばりつくように耳に入ってくる歌い手の声とむさ苦しい熱気。
この場所に来た途端全てが私を包み込んだ。
私は今、岐阜のお祭りに来ているのだ。
「…子、恵子?聞いてるの?行くよ?」
ぽーーっとしていたわたしを一瞬で結が壊した
「はーい。今行くーー。」
私はこの空間を壊さないように控えめに返事をした。いや、私がただ単にどうしようもなく壊したくなかったのかもしれない。
この時、ふと私はある夢を思い出した。
きっと二度と忘れることのない夢。
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