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「ちょ…! 天眞っ」
「黙れ、どういった経緯があろうと俺を一時でも浮気者と疑ったおまえは調教し直しだ!」
「なっ」
天眞が本気で怒っている目をした。天眞にこんな顔をさせてしまったのを見た瞬間、何かとんでもない過ちを犯してしまったのではないかと私の方こそが後ろめたい気持ちになってしまったのだった。
──あれからもう、どのくらい時間が経ったのだろう
「はぁ……大方そんなことだろうと思った」
「……」
「何故そんなところで悪戯心を出すんだか。だから知らなくてもいいことを知ってこんな目に遭うんだ」
「……」
「おい、訊いているのか、凛子」
「……訊いて……いま──……ん!」
グッと奥深くに擦れた瞬間ビクッと体が撓った。
「なんだ、まだ締め上げる余裕があるか」
私の奥深くに挿入ったままの天眞の熱は全く萎える様子がなかった。
目の端に入った時計の針は日付が変わろうとしていた。
(もう……もう三時間以上経ってるのにぃぃ~~~!)
調教だのお仕置きだのという名目で始められた天眞主導の行為はいつも以上に酷い甚振られようだった。
(あ、あんな事やこんな事……や……いやぁぁぁぁ!)
思い出しただけでも恥ずかしいことばかりをさせられた三時間だった。
恥ずかしい行為の合間合間に今日私が起した行動の全てを自供させられ、そして天眞は盛大に呆れた。
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