世界の中心に暴君 第二章

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世界の中心に暴君 第二章

思いがけず天眞と肉体関係を持ってしまった。 初めての行為はよく分からないまま終わった。 そんなわけで天眞から受けた数々の衝撃的な言動、行動、行為にいちいち驚き過ぎてすっかり抵抗する気力を失っていた。 「此処にいる間は俺のいうことには逆らわない。分かったか」 「わ、分かったわよ」 「分かりました」 「っ、分かり、ました」 (くぅぅ~~~なんだか一日にして上下関係が逆転したって感じ?!) 私専用のお世話係だったはずの優しい男は、今やただの高飛車な暴君になっていた。 (はぁ……お金が無くなるってこういうこと、なのかな) なんだか気持ちが暗く深く沈んで行った。
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