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「なあ……聞いてもいいか?」
料理をたいらげ、ようやく満足した彼は三本目の酒ビンのコルクを抜いた。
「何をです?」
シャインは酒ビンをあおった。
シシリー酒よりアルコールは高いが、口当たりは悪くない。
「なんで襲われたんだ?」
「………心当たりはありますけどね……ま、当分はおとなしくしていると思いますよ。これを取っておきましたから」
酒のせいで幾分顔色の良くなったシャインは、服のポケットから金属片を出してヴィズルに見せた。
きらりとランプの光に反射したそれは、金色のプレートのようなものだった。
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