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◇◇◇
二日前にファスガード号に救助されたシャインは、ノーブルブルーの旗艦だった1等軍艦アストリッド号に何が起ったのか、偶然知った。
二昼夜波間を漂ったせいで、さすがに身を起こすだけの体力も尽きていた。
怪我人や病人を収容している第二甲板の船室で、その時寝かされていたハンモックの隣にいたのは、アストリッド号に乗っていたという若い金髪の士官だった。
見た目、ほとんど同い年の彼は左腕を肩の下から失っていた。船体が被弾した際、飛び散った木片を体全体に受けてしまったのだと言う。
自らの死期を悟っていた彼は、苦しい息の下、シャインに誰にも口外しないことを約束させてささやいた。
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