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「何じゃそのしけた顔は。永遠の別れじゃなかろうて。ロワールにも頼まれたから修理は最優先でやってやる。だからシャイン、お前も休める時には休むんじゃぞ」
急に生気が失せたシャインの顔をホープは苦々しく見返した。
「ありがとうございます。ロワールに寂しい思いをさせたくないので、時間がある時は来ます」
「ああ、そうしてやれば彼女も喜ぶだろうて。まあ安心してワシに預けておけばいい。ロワールはワシの孫娘が子供だった頃に良く似ておる」
ホープは再びシャインの背中を大きな掌で叩いた。
ようやくシャインが緊張が解けたように口元へ笑みを浮かべた。
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