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すでに終わった事をあれこれ悔やんだ所で、結果は何も変わらない。
今まで何度となくそういう経験をした。
けれど、考えずにはいられない。
例えば――。
シャインは再び顔を上げ、暗い角灯の灯に照らされているジャーヴィスの方を見た。
もしも、彼が俺を庇わなければ。
俺が、ラフェール提督やルウム艦長と同じように、砲撃で死んでいたら。
もしも君が負傷していなくて、俺の側にあの時いてくれたら――。
「……」
シャインはジャーヴィスの寝顔から思わず視線を逸らせた。
『君ならどんな選択をした?』
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