3-3 想いはエルシャンローズと共に

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「それはどうかな。俺にはあの人の考えている事が……よく分からない。ま、気に入らなければ、向こうからどなりこんでくるだろうしね」 「……シャイン様」  咎めるようなエイブリーの声に、シャインは諦めたような笑みを浮かべた。 「当主の機嫌はいつも気分次第だ。お叱りを受けるかどうかなんて、エイブリーさん……あなたにだってわからないでしょう?」 「はぁ……それはそうですが」 「兎に角、花をもらったら帰ります。今日は当主に来客でもあるんでしょう? ロ-ズ園を閉めていると聞きましたから」  執事は軽くうなずいた。 「まもなく戻られると思います」 「では急がなければ。俺を見れば、当主は機嫌を損ねるだろうから」  シャインは何か言いたげな執事を残し、さっさとローズ園の門をくぐった。
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