3-5 人事主任アルバール

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 ◇◇◇  シャインは再び海軍の港がある<東区>の通りを歩いていた。  日が暮れてすっかり辺りは夜の闇に包まれたが、港の中にいる警備艦の停泊灯の灯りが煌々と照っていた。  各マストや、船尾の洒落た船尾灯に掲げられた白い光は、海面にも映ってきらきらと輝いている。  シャインは軍港から数ブロック行った通りに、部屋を間借していた。  歩いて十五分といったところだろうか。  ロワールハイネス号が修理ドックに入っていなければ、街に出ようとは思わなかった。  休暇といえど、たかが一週間。しかも次の命令を待つ身ゆえ、何時呼び出しがかかるかわからないのだ。  なら、間借している部屋よりもはるかに落ち着ける、ロワールハイネス号ですごす方がいい。  話し相手もいる事だし。  そこまで考えてシャインは眉をひそめた。  そしてくすりと笑った。 「今までいろんなレイディに会ったけど、あそこまで破天荒なのは初めてだな」
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