3-4 声にならない言葉

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 ――動けない。  アドビスには右手一本で首を掴まれているだけなのに。  自由になろうとシャインは、アドビスを睨み付けたまま体を動かそうとした。 「私にどうしろと言うのだ? シャイン。泣いてリュイーシャに謝れとでも言うのか? えっ?」  溜息と共にアドビスが囁く。  声を封じられて、反論できるわけがない。  それがわかっていて問いかけるアドビスに、シャインは一層暗い感情を込めた目で、彼を睨み返すことしかできなかった。  分からない。  理解できない。  何故、自分は彼の息子なのだろう。 fcb6d7e7-854c-4452-98cb-f1d6fd02ad66
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