プロローグ

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 この谷川、人が溺れられるほど深くはないのである。現在はコンクリートで固められている浅い川で、橋からの高さは2メートルちょっとぐらいである。  それでも、頭から転げ落ちたら命の保証はできない。  その頃はなみなみと水をたたえた深い川だったんだよ、と言われればそれまでなのだが……。  ここから先は、その「宗門橋」が深い谷川にかかっていた、という前提のもとに語られる、全くの想像である。あまり本気にしないでいただきたい。
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