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なんで今日に限って隣の前川くんと、斜め後ろの田代さんはお休みなのかしら。
二人揃ってなんて...。
さっきの心臓の音も聞こえなくなったくらいには落ち着いた。
金髪ハーフに驚いただけよね。
私、この顔がタイプとか?
いえ、まさかね。
「分かったわ。じゃあ、隣の席に座って。机をくっつけて見せてあげるわ。」
「ありがとう。助かるよ。」
その金髪ハーフは、ニコッと笑顔を見せた。
顔立ちが整っている人はこんなにも綺麗に笑うのか。
そんなどうでもいいことを思った。
これだけのイケメン、周りの女性が放っておかないだろう。
授業の合間の休憩時間は、ハーフの周りにたくさんの女子が群れた。
なので私は黒板を消したあと、逃げるように休憩時間中人気のない遠いベンチで過ごした。
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