22人が本棚に入れています
本棚に追加
手を掴まれそうになった時、
思わず手を出して『開眼』した。
「私のことを好きになるのは辞めなさい!!」
これで、きっと全て無かったことになるはず...。
もう金髪ハーフとは関わらない。
いつも通り、平穏な日々を送るの。
ドクン
「やっぱり。
"能力"、持ってるじゃないか。」
手を、掴まれた。
「!!!???」
え、ちょっと待って。
どういうことよ。
なんで、『はい、分かりました』じゃないの!?
はじめての状況で頭がついていかない。
「私のことを好きになるのは辞めなさい!!」
手のひらの眼を見せ、もう一度叫んだ。
「あー...もしかして効かない人、はじめて?」
「な、なんで効かないの...」
怖くて、逃げようと手を振り払った。
私はドアまで駆け出す。
最初のコメントを投稿しよう!