はじめて

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手を掴まれそうになった時、 思わず手を出して『開眼』した。 「私のことを好きになるのは辞めなさい!!」 これで、きっと全て無かったことになるはず...。 もう金髪ハーフとは関わらない。 いつも通り、平穏な日々を送るの。 ドクン 「やっぱり。 "能力"、持ってるじゃないか。」 手を、掴まれた。 「!!!???」 え、ちょっと待って。 どういうことよ。 なんで、『はい、分かりました』じゃないの!? はじめての状況で頭がついていかない。 「私のことを好きになるのは辞めなさい!!」 手のひらの眼を見せ、もう一度叫んだ。 「あー...もしかして効かない人、はじめて?」 「な、なんで効かないの...」 怖くて、逃げようと手を振り払った。 私はドアまで駆け出す。
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