はじめて

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ドン ドアノブに手をかけたところで 後から手が伸びてきて、壁ドンならぬドアドンをされた。 「逃がさない。俺の告白の返事、聞かせてよ。」 絶対関わらない方がいい。 コイツはやばい。 ドクンドクン 警告音が鳴り響く。 ずっと、朝から鳴っていた。 それなのに...。 ガチャガチャ 鍵は空いているはずなのに、ドアが開かない! なんで!? ガチャガチャ 「ねぇ、黒川さん。 こっち向いて。」 腕を掴まれ、無理やり西園寺亜蓮の方に向かされた。 両腕をドアに押し付けられ、逃げることが出来ない。 どうしよう、どうしよう! 「...慌てる姿も可愛いね。 どうしたの、そんなに怯えて。」 「やっ、はなして!!はなしなさい!」 「大丈夫、怖がらないで。」 耳元で囁かれ、ゾッとする。 「ただ、僕と付き合って欲しいんだ。」
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