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「あ、あぅ、あ、あっ、あ、んんんっ、あああーっ」
「あ、あっ、きもちいい……すごい、あっ、すぐ出ちゃ……っ、先生の中すごい、吸い付いてくるっ、俺のこと……好きなんだねっ……っきもちいいっ」
ぐっと細い腰を両腕で抱き締めて、室見は感嘆の声を漏らした。
「はあっ、はあっ、ああっ……あ……や……ぁ……っ」
やがて律動を開始した室見から与えられる快感に、どうすることもできずに郁はただ号泣していた。ずっ、と室見のものに中を深く穿たれて、郁の膨張したままの性器の先からは強制的に精が放たれる。何度めかの律動の最後に、発情したアルファのみに存在するぺニスの根元の肥大化した部分まで郁の中に収めて、室見は息を吐いた。深い所にドクドクと体液を注がれる感覚にすら快感を覚え、郁は震えが止まらない。
「愛してる……先生……好き……好きだよ……」
深いキスの後に、室見は唇を下へと移動させた。陶然としてただ涙を流している郁を横に向かせると、白く滑らかな首筋に唇をつける。
そこに吐息を感じた瞬間、郁ははっとして僅かな抵抗を示したが、すでに何もかもが遅かった。
「っあ、ああっ、や……ぁああっ……!」
ぷつり、と肉が切れる音が聞こえたような錯覚すら覚えた。熱い痛みが走り、そこから得体の知れない何かが全身に広がっていく。次の瞬間には、身体が全部作り替えられたように、皮膚の上を熱が走っていく感覚があった。
「はっ、はあっ……な……に……、なんで……あっ、へん……へんだ……あぁっ……こわい……」
「大丈夫……先生……怖くないよ……」
ガタガタ震える郁の身体を抱き締めて、室見が怯えた唇を塞ぐ。
「愛してる……ん……先生……郁。郁……」
「ふ……ぅ……んっ……ん」
「郁……名前……呼んで。一花って」
い、ち……か……。
室見が郁の髪を優しく撫でて、柔らかく微笑む。
郁は朦朧とする意識を、そこでようやく手放すことが叶った。
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