真夜中の病棟で

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すると、どうだろう! さやちゃんのからだが、ふわっと浮き上がったではないか! 地面から離れ、夕焼けの空の方へ。夕日の国へ。 さやちゃん? いつのまにか、さやちゃんが飛んで行った夕焼けの空には、星が輝いていた。 さやちゃん? そうだ! 僕は、手のひらに残っていたもうひとつのドロップを、星色のドロップを少しなめて、それから、それを、さやちゃんが飛んでいった空のほうへ力いっぱい投げた。 まるで、いつか、さやちゃんが打ったボールのように、僕が投げたドロップは、空へ向かって、空の星に向かって飛んで行った。 星まで届け! そう、心の中で叫んだ瞬間、空の星が、きらっと輝いたように見えた。 さやちゃん?
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