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「か、神谷くんは…どこに行きたい?」
人が少ない屋上、神谷くんと二人 備え付けのベンチへと腰かけた
二人、並んで座っているけれど、少し距離を空けて地面を向きながら神谷くんの顔をチラッと確認する私。
屋上から、そよぐ風が神谷くんのサラサラな髪を優しく撫でる。
「メイはどこ行きたい?」
優しい瞳が私の瞳とぶつかり、顔を赤らめながらパッと視線を地面へと戻した
「わ、わ、私は…どこでも……」
耳まで真っ赤になりながら神谷くんにそう返すと 「ん~」と唸る神谷くんの声が漏れはじめた
(ヤバイ… 困らせてる?私…)
心臓がうるさいくらいバクバクと高鳴り、神谷くんに聞こえるんじゃないかって思うと胸をギュッと押さえる
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