0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
これで僕の冒険は終わった、魔王がいなくなり国の人たちもこれで大丈夫だろう。
「魔王を倒した褒美がまだでしたね、貴方の願いを一つ叶えましょう。」
「本当ですか?!
だったら、生き返らせてください!」
これでまた、みんなと...
「残念ですが、それはできません。
一度死んだ人間をその世界に生き返らせることは禁止されているんです...」
「そんな...」
「ですが、今の記憶を保有したまま他の世界に転生することは可能です。」
みんなにはもう会えないのか...
まあ、それも魔王と戦う前に決意していたことだ。
だったらみんなの思い出と一緒に...
「平和な世界へ...」
「分かりました、私の知る中で最も平和な世界へ転生させましょう。」
「ありがとうございます。」
「いきなり別の世界で生きていくのは厳しいでしょう、世話係を一人同行させます。」
彼女は手元にある呼び鈴を鳴らした。
すると何もなかったはずの空間に扉が出現し、その扉から一人の少女が出てきた。
「母様、何かご用ですか?」
エリス様と同じ白い髪と蒼い瞳だが、背は小さく僕よりも年下に見える。
「ココ、今日から貴方がお仕えする方よ。
ご挨拶なさい。」
少女は理解が追い付かず硬直しているようだ。
まあ、いきなり知らない男に仕えろと言われたらそうなるだろう。
最初のコメントを投稿しよう!