勝手にドン

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 厚也は自分がトンでもないことを言っていることは理解していた。  しかし組の誰もが勝手に首領(ドン)を名乗るのなら、自分がやったっていいはずだ。  厚也は自分の発言を後悔などしていない。 「あ、あの……若?」 「今更何を言われても、もう決めましたからね!」 「そうじゃなくて、あの……服を…………」 「うえぇぇぇぇえええ!」  唯一後悔する点があるとすれば、それは厚也がその時、全裸であったことくらいである。
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