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「杏奈ちゃん大丈夫だよ。 お父さんもお母さんも病院で診察してもらったら、きっと目を覚ますから」
杏奈ちゃんを元気にしたくて言葉をかけると、杏奈ちゃんは私の顔を見て頷いた。
「藤原さんでしたね、あなたは三井さんとはどんな関係なのですか?」
救急隊員にいきなり聞かれ、焦ってしまった。
「同じ大学の先輩です」
「なるほど、先輩ね。 彼は今から霊視して除霊をするそうだね。
私は霊なんて信じてなかったんだが、現実に誰もいないのに襲われて意識を失っているのを見れば信じる他ないな。
除霊が上手くいくといいんだか……」
「私は何度も三井さんが除霊をしているのを見ています。 三井さんならきっとコテージにいる悪霊を除霊できます」
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