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「いいけど……」
「じゃ行きたいです。 おばあちゃん、私も一緒に行かせてね」
「いいよ。 お姉ちゃんもありがとね」
三井さんは私に気を使ってくれているけど、三井さんがお祓いをする様子を見れるのはラッキーかも。
おばあちゃんの後に着いて、聖学館大学と反対の方向に10分程歩いた所にある細い小路に入って行く。
「ここが私の家よ」
おばあちゃんが指を指した家を見ると、昔ながらの縁側のある大きな木造の家だった。
犬の鳴き声が縁側の方から聞こえてくる。
あれがポポちゃんだろうか?
「さあ、あがって」
あばあちゃんは家のドアを開け、私たちに家に上がるように勧めた。
私と三井さんは家の中に入り、おばあちゃんの後に着いて行くと仏間に通された。
おばあちゃんはお茶を入れてくると言ってすぐに部屋から出て行ってしまった。
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