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「そっか。それなら良かった。
いくらなんでも、気づいて貰えないのに両親の側にいるのはつらすぎる……」
「そう、だから、俺の様なお祓い師が存在するんだろうね」
三井さんと一緒に歩きながらバス停に向かうと、今度はタイミングよく内宮行きのバスが停まっていた。
すぐにバスに乗りこみ、空いている二人掛の席に一緒に座る。
土日はバスも混んでいてなかなか座れないので、ラッキー。
隣同士で座ると、ふとした拍子に腕が三井さんに当たってしまう。
その度に、胸がドキッとする。
「そう言えば、いくみちゃんはどこに住んでるの?」
カフェで長い時間話していたのに自己紹介もしていなかった事に気づいた。
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