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「浮遊霊?」
初めて聞く言葉に、思わずそのまま聞き返した。
「現世を彷徨っている霊の事だよ。あのおばあさんと波長があったんだろうね」
「そんな事があるのね、えっと?」
驚いてイケメン男子の顔をガン見してしまった。
「あっ、俺、三井大和。 聖学館大学の神道学科の3年生。
君は1年生かな?」
「はい!
1年生の幼児教育コースの藤原いくみです」
「俺のせいで授業に間に合わなかったんだから、お詫びに、カフェでコーヒーでもご馳走するよ。
時間大丈夫?」
「いいんですか? 行きます、行きます。
めっちゃ嬉しいです」
イケメンに誘われた嬉しさで思わず興奮してしまった。
「君って面白いね」
三井さんが私の顔を見て笑っている。
折角イケメン男子とカフェに行けるのに、私ったら恥ずかしすぎる。
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