284人が本棚に入れています
本棚に追加
/302ページ
いつの間にか私の部屋に入ってきた妹の芽衣が私のスマホを覗き込んだ。
「きゃー!芽衣、勝手に見ないでよ」
「三井さん? お姉ちゃん彼氏が出来たの?」
「彼氏じゃないよ! 三井さんは聖学館大学の先輩なの」
「三井さんね。 覚えておこっと。
上手くいくといいね!」
芽依はそれだけ言うと、笑いながら部屋を出て行ってしまった。
もう芽依ったら!
これからは見られないように気をつけなくちゃ。
もう一度スマホを見ると、三井さんからのLINEがきていた。
『今週の日曜日は空いてる?』
『遅くなってすみません。 空いてますよー!』
『良かった。 じゃ、また連絡するね』
良かった! 日曜日には三井さんに会える。
顔がにやけている気がすこんな締まりのない顔を芽衣に見られたら、また冷やかされそう。
でも、幸せだから、まっいいかな。
最初のコメントを投稿しよう!