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「いいじゃん!
それもイケメン。 私も課題なんて間に合わなくてもいいからイケメンに出会いたかった」
「琴葉ったら!
三井さんはイケメンなだけじゃなくて、すごい人なんだよ。
私、お祓いなんて初めてみたもん」
「お祓いかぁ……ねえ、いくみ、三井さんって霊視ができるんだよね?」
「霊視って、霊が視えるって事?
視えてるよ。 だって、三井さん希子ちゃんと会話してたから」
「そっか。いくみお願いがあるんだけど。
三井さんを紹介してくれないかな?
弟が日曜日からおかしくなって……」
さっきまで笑っていた琴葉が、急に真面目な顔になった。
「おかしいって?」
「この前の日曜日、先輩と心霊スポットに行ってたの。
帰ってきてから、ずっと何かに怯えていて……急に奇声を出したり、物を投げたり……弟はどっちかというと大人しい子だったのに……」
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