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「すごくないですよ。 霊感なんてない方が楽だから」
「そっか! 夜に霊が見えたら怖くて寝れなくなりそうだもんね」
「 でしょ? まあ、いくみさんに霊が憑いたら、俺が祓ってあげますよ」
「霊が憑く?
こわっ! 想像出来ないけどお願いします」
ぺこりと頭を下げると、三井さんはニヤリと笑った。
「あっ、いくみさんのうしろに……」
「えっ? えっ? 何ですか?」
頭をキョロキョロさせていると、三井さんがまた笑い出した。
「冗談ですよ。 いくみさんって引っ掛かりやすいですね」
冗談だったのね、めっちゃ焦った。
「もう三井さんたら」
「怖がらせてごめんなさい」
少し唇を尖らせると、真面目に謝られた。
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