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心霊スポット
「いくみ、何思い出し笑いしてるの? 気持ち悪いよ」
「あっ、ごめんごめん。つい。てへっ」
午後の授業が終わり、本を片付けていると後ろから肩を叩かれた。
私に声をかけてきたのは、聖学館大学の友達の山口琴葉。
琴葉はセミロングの髪の毛を明るい茶色に染めたばかり、明るい性格で男子にも人気がある。
「ええっ、何? めっちゃ気になるんですけど」
琴葉が私の目をジッと見ている。
三井さんの事、話そうかな、だけど、まだ付き合っているわけじゃないし。
どうしようか悩んでいると、琴葉はいきなり私の身体をこそぐってきた。
「琴葉……やめて……言うから……」
こそぐったがりの私はすぐにギブアップして、琴葉に昨日の事を話した。
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