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途中、休憩を挟みながらバスは高速道路を
S県に向かって走る。
高速道路を降りる頃には、みんなはじめの席から離れ、意気投合した者同士で固まって話してたりしてた。
竹田さんは、他に同期の男子よりも、ずっと大人の男性の指導員さん達の方が気になる女子達の輪にいる。
それに興味のない女子は女子で、同期の
ほかの男子達の輪に入り楽しんでおり、
私は、剣道部という繋がりで、城島と西工場の部員達、その他の男連中といた。
この括りは『武道』っていうとこか?
それぞれの実業団に入団に至った話をしたり
それ絡みの世間話したり……。
女子ばかりの女子高とは違ってこれまた
面白い……!
これからリッチなホテルで始まる入社式。
そして豪華ディナー。
翌日から素敵な環境で始まる研修。
このバスに乗る私達新人達は、これが頭の中にあるから、こうして明るく楽しく過ごしている。
実はこれはこの会社の作戦なのも知らずに。
高速を降りて昼ご飯タイムでは、海の幸が有名な土地柄らしい料理が有名で、鰻までついてる御膳を食べた。
「海外との合弁会社はやっぱり違うなぁ〜」
私だけでなく全ての新人達がそう思っただろう。
こんなにも高待遇いいのだろうか?
誰ひとり疑問に思う事はなかった。
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