就職二年目…春・俺が気になるあの子(慶司・19歳)

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もし…会ってしまったら どんな顔すりゃいいんだ! なんてわたわたしてると… 「何ひとりでしてんだよ?♪ 長瀬くん?♪新機種で疲れちった? 俺も炭谷さんについて新機種だけど キツイよね♪」 松岡がニコニコ話しかけて来た 「ほんじゃあ…桜も綺麗だし 煮炊きOKな公園で、鍋っ子遠足 仕事のあとするかい?明日は休みだしさ♪」 松岡は中学までは東北は秋田県 親の都合で東京へ 鍋っ子遠足とはそこの独特の行事 アウトドア派なら、きっと一人は欲しい人材 派手な割にワイルドなのに 家事や料理得意でギャップすげぇ その申し出に俺はこくこくうなづく こいつの作る鍋は美味い しかも女子なんぞ1人も呼ばずに 男同士で楽しむから俺も気楽に参加する 「女の子はね?いい所見せようと やり慣れんことするから嫌なんだ」 こだわりの鍋… 後ほどにやってくる未来で 食えた女子は二人 響と松岡が生涯愛することになる女性 その頃はそんな未来も知らないで 松岡は、一斗缶の手配しなきゃと 言い出して、 「内容な、春らしいもんにするから」 とかなんとか…… 「材料の買い物は一緒に」とか そりゃもちろんと松岡にYESしてると 正門に大きなバスが滑り込んできた… それも二台 地方のナンバー それは…研修合宿のためのバス 全国各地域の80名が乗っている… いよいよ…だ
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