449人が本棚に入れています
本棚に追加
「ヨイチっ!ヨイチっ!
こっちよ!こっち!」
塩野さんが萩原くんに手を振って呼ぶ。
彼女は、Motherのある地元出身の人で、
『塩野ひとみ』。
背が高くてワンレングス。
唇がぷっくりとして色っぽい顔の子。
ジャケットの下のピッタリとしたワンピースはスタイルの良さ感じる。
ヨイチこと、『萩原陽一』のふたりは
幼なじみで幼稚園から高校、そして今まで
ずぅっと一緒だと言う←これで男子は引いた
「ヨイチ」と塩野さんが呼ぶのは
塩野さんが小さい時「う」が認識ちゃんと
出来ることなく今に来た。
その萩原さんが来ると塩野さんは手を握って
塩野さんの部屋に2人で消えていった。
派手めな塩野さんに比べ、萩原さんは堅実な感じ。曇りなさそうな眼差しで塩野さんを見てる。
一見、ひょろってしてるけど実は野球部。
「塩野さんと萩原くん……って
やっぱりできてんのかな?
カップルで入社?うらやま~」
竹田さんことユッコが、ジィーと眺めて
うらやましいなぁと言う横で
同じく同期の荒川さんが、
「優子ちゃんあの人達
みんないるのに2人で
トランクゴロゴロ引いて
ベタベタしながら来たじゃん!
そうなんでしょ?」
もうっ!風紀乱れる!ってハーフトップにしたセミロングの髪をバサッとして腕組みした。
ちと怖っ!
荒川さん頭良さげに見えるのに言葉がちょっとキツイから余計に怖っ!
『荒川貴美香』
キリリとした知的美人に見える
肌馴染みのいいメガネがそう見せるのか?
実際に偏差値がこの辺では高い高校らしいけどなぜか大学進学せずに就職したのは謎。
自称アメリカ人張りのメリハリボディー
言うだけあってスーツのスカートの部分
なめ茸の瓶みたいにキュッボンッてメリハリ凄ッ!
「一番モテそうな派手女が男いるってことは
私にも…チャンスあり?」
くすくすと笑うのは西工場の女子の新人の中で結構派手な子。
さっき、別なFactoryの新人男子に気になるのがいたらしい。
だけど、塩野さんが邪魔と思ったらしい。
……が、その塩野さんに彼氏がいると言うだけで安心したらしい。
て言うか、私ら何しにここに来たんでしたっけ?あなた達。
「ほらぁ!新人ちゃん達~
早く荷物置いておいで」
廊下で数人で立ち話していたら
指導員達に注意された。
最初のコメントを投稿しよう!