初稽古からの日々…

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「ところでさ、山口さん 城島って新人と付き合ってるの?」 突拍子ない事石野さんに聞かれた 「…やけに仲がいいからさ それとも長瀬か? 一緒にラーメン食ってるところ見たぞ」 にしし そう笑いながら聞く このおっさん.... 26の青年に思いながら 「…いっ!いやだ! 城島は親友みたいな奴です あっ!剣友....という方がぴったりか 長瀬さんは…そ…そのう… 素敵な先輩で…その…」 よくわかんない 長瀬さんは…名前出ただけで その名を発しただけで…胸の奥が 強く鼓動してそのあと甘くキュンとくる 「…まぁ…女の子が男とよく遊んでいたら 勘違いされるよな… 長瀬は面倒見良さそうだし どちらかと言えば…三人で部のある日 つるんでるよな…」 乾さんはタバコ一本咥え… 銀色の彫りの入ったZIPPO取り出して 火をつけた 私はタバコは吸わないけど このZIPPOはデザインどれも綺麗で好き それとキィィ…ンン…と言う金属音 それぞれに違う気がする 長瀬さんのはちょっと空に抜ける高い音… あっ!いやだ…私…また… トックン…制服の下胸が大きく弾んだ気がした 「二人のどちらとも…剣友…という事か」 なんて乾さん言うから 私は…ハイと答えたけど… 本当は…私は……そうなのかな?… 初めての甘い感覚… 「なんだよ~つまんね! からかってやりたかったのに」 石野さんがガッカリしたこと言うと 鈴木さんの笑い声がした その笑い声の中 ....なーんだ約束覚えてるじゃないか... 響…は…本当にいい子だなぁ… 隣に座る乾さんの言葉が耳元で聞こえた 「えっ?約束…?いい子?」 そう思ったのも束の間 下の方から 「楽しそーだなぁ!」 なんて声がして 下を見ると 「おっ!珍しく女の子いるじゃん ....て...やまぐっちゃんか♪」 Bチームの残りの二枚 川島さんと山本さんが 「なにがあったんだァ? 混ぜろよ~♪」 あがって来た ある昼休み、面白かったけど 昼寝はできなかった また探さなきゃそう思いながら 会話を楽しんだ
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