就職初年度秋…かっこいい娘 (慶司18歳)

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……という事で、俺の卒業は最悪だった。 同期のあいつらの言うようなドキドキも温かさもなかった。 心の底から……欲しいそんな気持ちも。 ン?待てよ! 二人彼女いるのに、いいのか?風俗でSEXして……。 「先輩からの奢りだからね。」 「あのソープ高級だしな」 揃いも揃って、彼女には内緒だ。 居酒屋行くのと同じ感覚さ! ……だって。 病気怖いし二度と行かね。 不特定多数とはこんな事絶対にしない。 好きな女だけしかしない!そう決めたから 「すみません石野さん 俺は....そう言うの好きではないので」 断ったんだよな。 その日乾さんの裏の顔知ったけど でも…乾さんはやはり乾さんだから 俺は気持ちは変わらなかった。 それからの俺は、仕事に剣道部の稽古に 時々バイクに日々を謳歌した。 初夏から夏へ……。 夏から秋に、日々を走り抜けていた。 そんなある日の剣道部の稽古日に、確か…日勤グループの稽古日かな? 聞いたんだ……。 来年度の新入社員の事。 一人は、現在強豪校S高の城島。 一人は女子で無名の高校。 しかも女子校の、えぇっと……○○女子高等学校…だったな。 山口 響という名前。 「無名」という所に俺はぐっと来た。 「俺、渡辺監督に聞いたんですけどね。 その女の子....中3のクセに乾さんの高校の セレクション前の夏合宿で 二軍の女子たった一人で全滅させた そうですよ。」 インクを練りながら 乾さんに言う。 「あの子..らしいな。」 クスリと乾さんは笑う。 知り合いなのかな? 「剣道…続けていたか、よかった」 なんて言わせてるし……。 どんな女の子なんだ? 山口....響 わかってるのは、高校は俺と同じ無名高。 お嬢様学校で、彼女自身は道場連盟の試合で 名前を売ってるらしいけど。 秋季大会はここが主催。 会社見学兼ねて彼女来るらしい 俺はちょっと楽しみだ。
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