就職初年度秋…かっこいい娘 (慶司18歳)

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一通り終わらせて、やっと休憩。 俺達の弁当も食堂に用意してあって もう何人かは食べに行ってる。 このあとは団体戦の続き。 個人と団体戦決勝戦。 そして表彰式だ。 初めての実業団の試合。 俺はなんとかベスト4。 表彰式出るのでそのまま道着と袴。 同期の二人みたいにラフな格好でいたいな。 あっ.... 食堂の長いテーブル 通路側にあの娘がいた 山木夫人と向き合って 弁当食ってる シャンと背筋伸ばして お行儀よく座って.... 「なぁ~お前が来年入る新人?」 気がついたら俺は テーブルに肘ついて 彼女の目線で座っていた 「えぇ....そうですけど…。」 不機嫌そうにその眉を顰めている 当たり前か…うん。 だけど....俺は....何やってんだか 「なぁお前さぁK高の二軍女子 一人で全滅させたってマジ?」 「正確には....中3の時です!! 先に名前を名乗るべきでしょ」 顔に似合わず怖い声 すんごい俺に睨み効かせて ガンつけてやがる でも....その顔が泣きそうになった… 俺が彼女の弁当のきっと 好物なんだろうな それとって食ったからだ 大きな瞳…ウルッとして可愛い♪ なにか言いたげにもごもごしてる… 「俺は....長瀬 長瀬 慶司 春待ってるからな!!」 さらにエビフライ口にして もぐもぐ。 「こらっ!」 山木夫人のお叱り… 「アハハ、挨拶ッスよ、挨拶 じゃあなぁ!山口響っ!」 手を振って背を向けた。 …けど…な… 俺....何やってんだか 小学生かよ。 これが…後の未来 俺の嫁さんになる 一人の女との出会いだった。
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